Initiativesくうねあの取り組み

2024.08.20

くすの木保育園との11年の思い出を振り返る

アイコン:保護者ライター
保護者ライター執筆
この記事は、くうねあの園児・卒園生の保護者の方に取材・執筆を行なっていただきました。

保育園設立2年後の2013年より、長男、次男、三男の3人の子どもたちがくすの木保育園で乳児の頃から過ごしてきました。長男の登園していた頃は園児が30名規模でしたが、三男が卒園する頃には複数の園舎に拡大され、在園児数も200名を超える大規模な保育園になっていました。子どもたち3人、計11年間もの長い間お世話になりましたが、園の規模が変わっても安心して預けられた点を、思い出とともに振り返りたいと思います。

pic①:三兄弟@ゆうたの卒園式

当時はまだ本当に小さな園だったくすの木保育園

我が家がくすの木保育園を知ったのは、県外から広島市に引っ越してきた2013年でした。当時、自宅から近く延長保育もしてくれる保育園を探していましたが、安佐南区だけで待機児童が400人。何か所か問い合わせていたところ、たまたま空きが出たと連絡をくださったのが、くすの木保育園でした。それが、我が家の3人の子どもたちが充実した乳幼児期を過ごすきっかけとなりました。このとき運良く入れて本当によかったと思っています。

家と同じくらい、子どもが落ち着く居場所

長男の入園当時、認可外だったこともあって20時頃まで延長保育をしてくださいました。
大園長のご子息も在園されていたので、最後にお迎えに行くと、大園長先生、奥様、ご子息、我が家の長男の4人だけでいることもあり、なんだか大園長先生のおうちにお邪魔したような錯覚に(笑)でもそれくらい普段から子どものことを考えてくださり、子どもも全幅の信頼を寄せているのも伝わっていたので、余計にそんな気持ちになったのかもしれません。当時長男が便秘気味で、休日にまで面談してくださるほど先生も心配してくださったのですが、久しぶりに自宅でお通じがあると、長男はうれしくて泣きながらトイレで叫んでいました。「園長先生(今の大園長先生)にお知らせしなくっちゃ!」

2014年まーくんとのツーショット
pic②:2014年まーくんとのツーショット

子どもの「やりたい」を尊重してくれたくすの木保育園

また、園の規模が変わり、担任の先生たちが変わってもずっと変わらないのが、子どもたちの気持ちに寄り添ってくれることです。他の園をあまり知らないのですが、子どもたちに「どうしたい?」をたくさん聞いてくれて、「こうしたい」をできるだけ実現してくれるのが、くすの木保育園の特徴だと思います。

夏のお泊まりなどイベントに向けて目標を持ち、当日までにみんなで協力して作り上げていくという活動など、こんなにも小さな頃から体験させてくれるのかと驚きました。育てているお野菜の水やり当番まで子どもたちで話し合って決める、それくらい子どもたちの主体性を尊重してくださいます。

2015年のお泊まり保育
pic③:2015年のお泊まり保育
2015年のひなまつり?
pic④:2015年のひなまつり?

安心できる、先生方同士の連携の早さ

長男が卒園した頃、ちょうど我が家の小学校区に新しい園舎(祇園園舎)ができました。
卒園後にみんなと同じ小学校に行けることを期待して次男三男を入園させたのですが、西原園舎の頃から3倍もの規模の園児100人。知らない先生方もたくさん増えました。お迎えも遅い時間だったので、日々いろんな先生方が対応してくださいましたが、伝達事項があれば漏れなくお知らせしてくださいました。時々、お熱などで早く迎えに行くと、玄関に入った時点で他クラスの先生に「大変でしたね」と声をかけていただき、共有の早さに驚いた記憶もあります。
園児の人数が増えても、いろんな先生方がクラスを超えて子どもたちを見てくださっている、園全体で守られている安心感がありました。

2022年@祇園園舎の玄関
pic⑤:2022年@祇園園舎の玄関

園庭はコンパクト…でも外でたくさんの体験ができて体力がつきます

保育園選びの基準として、よく他の園の親御さんから園庭の広さも伺うことがあります。くすの木保育園も西原園舎の頃、園庭はありませんでした。でも毎日たくさんの距離を歩かせてくださり、子どもたちに体力がついたことも実感しました。お野菜の種を買いに西原園舎から祇園のコーナンまで(片道1km)といった距離は日常的です。おかげでお散歩ルートの地域の方に覚えてもらうことも多く、自宅までの帰り道に声をかけてもらえたりもしました。地域全体を巻き込んでの保育はありがたかったです。

たくさん歩くことは何年経っても変わらず、祇園園舎では園舎の裏手のお山に連れて行ってもらっていたようです。卒園前には武田山登山という、集大成のような遠足もあります。
時々授業参観のような形で保護者も子どもたちのお散歩ルートを一緒に歩かせてもらうのですが、大人の私たちでもたった一日で疲れる距離で、日々安全に気配りしながらいろんな場所に連れて行ってくださる保育士の先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。

2016年の大芝公園帰り?
pic⑥:2016年の大芝公園帰り?

安心できる場所で一緒に過ごした友だちは、今でもすぐにあの頃に戻る

今では子どもたち全員が卒園し、保育園のお友達とも接する機会が少なくなりましたが、夏の学童や古民家での月一ワークショップなど、くすの木保育園は卒園後も交流できる場所があります。特に長男は、小学校高学年になっても保育園の頃のお友達に会うと無邪気に追いかけっこをしたりして遊び、一瞬で保育園の頃に戻ったような懐かしい気持ちになります。それだけ安心して過ごせた場所だったのだと今でも感じています。

三兄弟@古民家
pic⑦:三兄弟@古民家

さいごに

我が家がくすの木保育園で過ごした11年間はかけがえのない時間でした。一生で一番成長する乳児期から家族以上に関わってくださり、無事卒園を迎えられたことは本当にありがたいです。卒園後も小学校の制服を着てときどきお邪魔することがありますが、先生方は在園時と変わらぬ優しさで迎えてくださいます。保護者の私たちもホッとする場所です。大園長先生はいつも卒園式のとき、子どもたちに「くすの木に来てくれてありがとう」と言ってくださいます。私たち家族も「くすの木を作ってくれてありがとう」といつも感じています。

ライタープロフィール

石井さん[PTA 会員No.002]※
2010年・2015・2017年生まれの三人の息子の母です。2013年に長男がくすの木保育園に入園したことをきっかけに、次男三男の卒園まで計11年間、我が子がくすの木保育園で過ごしました。卒園後も古民家で引き続き保育園時代のご家族と交流させてもらっています。今後はくうねあWebマガジンの執筆を通して、長年子どもたちがお世話になったことへのご恩返しができればと思っています。
趣味はお片付け。毎日三人の息子たちと戦いながらおうちを片づけています。

※PTAとはParents Team Authors(執筆・保護者チーム)の略で、執筆を引き受けてくれた保護者の方たちのチーム名です。
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