Initiativesくうねあの取り組み

2025.07.19

祇園のパセリを使ったレトルトカレー試食会!その1
~認定こども園くすの木祇園~

今日はレトルトカレーの試食会。

このレトルトカレー、いろんなご縁が重なって出来た
オリジナルのカレールーなんです。

レトルトカレーをつくることになったきっかけ

もともとは給食でつくる園のカレーが評判で
これをレトルトにしてご家庭でも食べてもらえないかと
おつきあいのあった食品会社に相談していたのが頓挫し
あきらめていたところに
「地元名産品のレトルトカレーをつくりませんか」とメールが送られてきたのが発端。
タイミングよくきたメールの送り主が目取眞(めどるま)さん。

<写真>目取眞興明(めどるまこうめい)さん
<写真>目取眞興明(めどるまこうめい)さん
世界的な食品ロス問題の解決に挑むMOTTAINAI BATON株式会社 代表
レトルトカレー研究家
青森や沖縄などご当地カレーも数多くプロデュースしている。

地元名産品といえば、園のある祇園地区はパセリが有名。
パセリ畑は園児たちのお散歩コースにもなっている。

それならばと
近くで農園を営む元園児の保護者さんに相談。
その方の紹介で出会ったのが祇園パセリ農家の庄田さん。

<写真>庄田俊三(しょうだしゅんぞう)さん
<写真>庄田俊三(しょうだしゅんぞう)さん
広島市農業振興協議会 祇園町農事研究会パセリ部会 副会長
祇園パセリのブランド化(特許庁の地域団体商標登録)にも奔走。

そして、この祇園パセリ、
スーパーでお惣菜の端についているパセリだと思っていたら大間違い。
知れば知るほど奥が深く、誇り高い。

庄田さんの祇園パセリ愛は熱く…

「日本の多くのパセリは苗を買って
広い敷地でハウス栽培して出荷されるけど
祇園パセリは
戦後すぐ譲り受けた種をずっと守り抜いて
もともと肥沃な祇園地区の段々畑で
種まき、栽培、収穫、採種、優良種の選別をすべて手作業でやってるんですよ」
「葉の柔らかさを確かめながら摘み
収穫前には冷水で根元を洗ってシャキッとさせたりね。
もう手間暇かけてるから
ここで採ったパセリは葉の縮れが細かくてやわらかい。
香りはさわやかで、生でも甘く美味しく食べられますよ」

…と、庄田さんの話はまだまだ続きます。

今ではその噂が広まり
レストランや、伊勢丹など関西・首都圏の百貨店に卸され
また市・県からは伝統野菜などに認定。
“パセリ”としては初めて特許庁の地域団体商標として登録されました。

祇園パセリ

商品化へ高級品の壁

大切に育てられた誇り高き祇園パセリだからお値段も高い。
(握りこぶし大30gの束がスーパーで200円するとか)
祇園パセリ農家含めた協議会もあり、そこでの審査も厳しい。

今までもコラボ企画の話はたくさんあったけれど
商品化できたのは数少ない。
しかも祇園パセリの名でB級品は絶対に出さない。

今回、それでも協力しようとなったのは
「よく散歩で声かける、あのこどもたちの園ね。パセリもあげたことあるわ」
という農家さんの一言。
実際、園児がパセリを握りしめてお散歩から帰り、
キッチンさんに調理してもらっていたことが何度かありました。

そうしてやっと
JAグループも巻き込んで
くすの木オリジナルのレトルトカレー計画が始まったのです。

その2につづく….

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