Initiativesくうねあの取り組み
おかえり、くすの木へ!ドキドキと笑顔の同窓会レポート

- 保護者ライター執筆
- この記事は、くうねあの園児・卒園生の保護者の方に取材・執筆を行なっていただきました。

広島市にある認定こども園くすの木では、毎年昨年度の卒園児を対象とした同窓会を開きます。卒園後に全員で集まる機会は滅多にないため、子どもたちも心待ちにしているイベントです。今回は、2024年度に認定こども園くすの木お山を卒園した子どもたちが集まる、同窓会を取材しました。
ドキドキの再会!子どもたちの様子は…?

「久々だからドキドキする…」という子どもたち。玄関を開けると、そこには卒園児を担当していた、ゆうこさん、しおんさんだけでなく、元スタッフのなつみさんと、あやさんの姿が!うれしいような、恥ずかしいような表情を浮かべる子どもたちです。
お部屋に案内されると、懐かしいお山のにじさんメンバーが勢ぞろい。再会するのは卒園以来という子どもが多く、久々のメンバーに緊張気味の様子でした。会えてうれしいはずなのに、どこかぎこちない雰囲気のまま、同窓会はスタートします。
懐かしの遊びで笑顔に!

ゆうこさんとしおんさんが、「じゃあ、みんな手をつないで丸くなろうか!」と声をかけると、「まぁーるくなーれーわーにーなーれー、いーち、にーの、さん!」の歌と共に、子どもたちが輪になります。これは園でお集まりのときに使っていた方法なのだとか。

その流れで椅子取りゲームをスタート!当然座れない子どもも出てきますが、そこでゆうこさんが「お膝の上においで!」と声をかけると、子どもはやや照れくさそうに膝の上に座ります。その後も座れない子どもはお友達の膝の上に座り、その都度みんなから笑顔があふれます。
次の遊びはフルーツバスケット!「ズボンを履いている人!」「白っぽい服を着ている人!」などと次々お題が出ます。座れないときは、椅子を譲り合ったり、2人で1つの椅子に座ったりと、ほっこりする光景が。くすの木で培われた『お友達を大切にする心』が、小学校に行っても健在であることを物語っていました。
保育園時代の遊びになると、緊張もほぐれて笑い声が響くように。しおんさんに話を聞いてみると、慣れ親しんだ遊びを取り入れたのは、単に楽しんでもらうためだけではないそう。『久しぶりに会うみんなが、安心して心を開けるように』という先生方の温かい配慮が込められていました。
みんなの小学校生活はどう?インタビュータイム

続いては、サイコロトークでみんなの小学校生活を深堀します。サイコロトークにした理由をゆうこさんに聞いてみたところ
「ただのインタビューでは、みんな緊張して盛り上がらないと思うんです。サイコロトークなら、緊張している子どもたちの気持ちをほぐし、自然と話しやすい雰囲気になると思って、取り入れました!」と教えてくれました。
ゆうこさんの狙い通り、サイコロで出た内容に合わせて、みんなの小学校トークに花が咲きます。
「すきなきゅうしょくメニューは?」「ビビンバです!」「美味しいよね~!」
「おともだちのなまえ2人おしえて!」「○○ちゃんと○○ちゃんです。双子の女の子で、3人でよく遊んどるんよ!」
「1ばんすきなべんきょうは?」「国語!」「俺も好き!」「国語ちょっと苦手~」
くすの木を卒園して早4ヵ月。みんな小学校で頑張っている様子が垣間見えました。
どのチームが勝つかな?積み木タワー対決!
お泊まり保育でも作った、巨大な積み木タワー。普段の遊びでも積み木タワーを作って遊んでいたことから、久々にタワー作りに挑戦!まずはくじ引いて、3チームに分かれたら、大人も入って、本気の積み木タワー対決が始まります!
ルールは3つの積み木の箱の中身を使って、制限時間内にどれだけ高く積めるかという、シンプルなもの。各チーム、作戦会議を始めます。
「どんどん長く積もうや!」「細い円にしたらいいんじゃない?」



しおんさんの掛け声とともに、積み木タワー対決がスタートします!

大きな円を作りながら、頑丈なタワーを作っていく赤チーム。あれ、円が大きいから他のチームよりもちょっと低いような…?

黄色チームは最初、四角に積み木を積み上げていきましたが、途中で崩壊!急いで組み立て直し、細長いタワーができました。

青チームは中くらいの円を作りながら、コツコツ積み上げます。最後の仕上げに積み木を縦に置いて高さを伸ばしますが…!?

何と、終了間近に青チームと黄色チームのタワーが崩壊!!高さはやや低かったものの、丈夫なタワーを作った赤チームの勝利となりました。
2回戦は時間を3分短くしてスタート!今度は積み木の箱を使ってもいいというルールで始めます。箱の置き方もそれぞれ違いますが、それがどう出るか!?



今回、黄色チームと青チームが160cm越えという大接戦!僅差で青チームの勝利となりました。

手作りきんかんシロップで、ひと休憩。

白熱の戦いが終わったところで、休憩タイムに入ります。在園児さんが収穫したきんかんを使って作った、手作りシロップがふるまわれます。
ゆうこさん「去年、みんなにも作ってもらいたかったんだけど、間に合わなかったから、今年作ったものをキッチンさんにお願いして取っておいてもらいました!」
初めて飲む味に、いろいろな感想が飛び交います。
「甘い!」「酸っぱくないね」「紙コップの匂いがする…?」

みんなのリクエスト!転がしドッジで白熱

園から届いた案内状には、「みんなといっしょにあそびたいこと」の欄がありました。その中でもリクエストが多かった、転がしドッジをすることに!
「絶対勝つぞ、えいえいおー!」

昨年のお部屋のメンバーに分かれて、白熱の一戦が始まります。小学生になったこともあり、球の速さは段違い!次々と当てられていく中、両チームとも1人が生き残り、結果は引き分けとなりました。
最後のゲームはハンカチ落とし

しおんさん「最後はハンカチ落としをやります!」
「誰にしようかな~」「見ちゃダメだよ!」「まだ持っとる!?」
誰にハンカチが落とされるか、大人も子どももドキドキ。鬼の人、落とされた人も全力で走ります!さすが小学生、足が早く捕まってしまう大人もいました。

ルールが分からなくなった子どももいましたが、そんなときは周りのお友達が自然とサポートするという、心温まるシーンも見られました。
名残惜しいけど、お別れのとき。また会う日まで!
「もう終わりなん!?」「2年生になったらまたある?」と名残惜しそうな様子。たった4ヶ月で、こんなにも大きく、そして頼もしく成長した子どもたち。しかし、園生活を思い出すと、あっという間に昔の笑顔に戻ります。彼らがこの場所で育んだ絆と自信は、小学校生活の大きな支えになっていることでしょう。
ライタープロフィール
- 端場さん[PTA 会員No.001]※
- 2016年生まれの息子と、2018年生まれの娘を持つ、県北育ちの2児の母。子どもは2人ともくすの木出身。くすの木の好きなところは「のびのびとした園風」「園児の主体性を重んじるところ」「親の昼ごはんよりも美味しい、こだわりの給食」。現在ライターとして、さまざまな媒体で記事を執筆。内々に秘めておくだけではもったいない、くすの木の魅力を余すことなく伝えるために、くうねあWebマガジンの運営に参加。「この保育園に通わせたい」「こんな園で働いてみたい」と思っていただける方を1人でも多く増やすのが目標。
※PTAとはParents Team Authors(執筆・保護者チーム)の略で、執筆を引き受けてくれた保護者の方たちのチーム名です。