Initiativesくうねあの取り組み
自身の経験が原動力に。お客様の心に寄り添う家事代行サービスのキーパーソン
- 保護者ライター執筆
- この記事は、くうねあの園児・卒園生の保護者の方に取材・執筆を行なっていただきました。

くうねあが展開する家事代行事業部「アンファンス アンドゥ」。その立ち上げから携わり、現在はキャスト(現場スタッフ)としてお客様宅に伺う傍ら、新人研修やイベント保育の企画まで、マルチにこなす寺内真由子さん。
前職は不動産の法人営業。出産を機に退職し、専業主婦やパートを経てくうねあに入社。畑違いの業界へ飛び込んだ背景には、自身の原体験と、子育てをする保護者への強い思いがありました。そのまっすぐな人柄でお客様からの信頼も厚い寺内さんに、仕事への向き合い方や、やりがいについてお話を伺いました。
「誰かの役に立ちたい」という思いが、新たな挑戦への扉を開いた
全く違う業界へ挑戦した寺内さん。その全ての原動力は、「誰かの役に立ちたい」という自身の経験の中にありました。
寺内さん
「私自身、両親が自営業で忙しくしていたので、親戚や保育園の先生、近所の方など、本当にたくさんの大人の手を借りて育ててもらった経験があるんです。だから、家事代行という形で、今度は自分が子育てで奮闘している方をサポートできるかもしれない、と思ったんです。保育士の資格はありませんでしたが、『誰かの役に立ちたい』という気持ちだけで挑戦を決めました。」
手探りの立ち上げから、お客様の「生の声」を自信に変えて
お客様もキャストさんもゼロという、家事代行事業部の立ち上げのタイミングで入社した寺内さん。がむしゃらに過ごす中で、日々の中で仕事の「軸」を見つけ出していきます。
寺内さん
「私より人生経験も家事経験も豊富な先輩方に、私が何かをお伝えする難しさに、はじめはすごく悩みました。でも、私自身がキャストとして現場に出るようになって、お客様が何に困っていて、どんなことを望んでいるのか、その『生の声』に触れたことで、自信を持って『お客様の満足度を上げるためには、こういった視点が必要なんです』と伝えられるようになったんです。」
たくさんの「生の声」に触れる中で寺内さんがたどり着いた流儀。それは、お客様が言葉にしない想いまで汲み取ることでした。
寺内さん
「お客様が言葉にしなくても『何を一番に望んでいるか』を、しっかり受け止めることを大切にするようになりました。最初のヒアリングだけに頼るのではなく、お客様の表情や、キッチンに置いてある調味料の種類、調理器具の量など、些細なことから「食へのこだわりが強いご家庭なのかな」「時短を重視されているのかな」といったことを感じ取りながら、少しずつ提案の方法を調整していくんです。家事代行サービスに慣れていないお客様も多いので、ご自身の希望をどう伝えたらいいか、戸惑われる方も少なくありません。だからこそ、私たちがプロとして、お客様の心の奥にあるニーズを見つけ出すことが、本当の満足に繋がると信じています。」
はきはきと、しかし優しく語る姿に、多くの利用者が「この人になら安心して任せられる」と感じる理由がわかった気がしました。「不器用なくらい、まっすぐな性格なんです」と本人は笑いますが、その誠実さこそが、最大の武器なのかもしれません。
一番のやりがいは、親子の間に流れる「温かい時間」
お客様一人ひとりと誠実に向き合う寺内さん。その中で感じる一番のやりがいは、自身のサービスが生み出す「時間」の中にありました。
寺内さん
「お客様から『寺内さんが来てくれるから、今の我が家は回っている』といった感謝の言葉をいただくのは、もちろんすごく嬉しいです。でも、私が一番やりがいを感じるのは、私が作った時間で、親子の間にあたたかい空間が生まれる瞬間に立ち会えたときですね。
私がお料理をしている隣で、お母さんがお子さんと一緒に絵本を読んだり、ゲームをしたり、今日あった出来事をゆっくり話したり…。そんな光景を見ると、『この親子の向き合う時間を作るお手伝いができているんだ』と、胸が熱くなります。
実は私自身、夫の単身赴任で長年ワンオペ育児を経験し、心に全く余裕がなかった時期がありました。子どもたちの話をちゃんと聞いてあげられない自分に、ごめんねと涙した夜も数えきれません。だからこそ、同じように頑張っているお母さんたちに、『もっと甘えていいんだよ』『一人で全部抱え込まなくていいんだよ』と伝えたい。私たちのサービスが、心にゆとりを持つきっかけになってくれたら、本当に嬉しいです。」
家事代行が「当たり前」の選択肢になる社会を目指して
自身の経験から、サービスの価値を誰よりも理解している寺内さん。その視線は、家事代行サービスがもっと当たり前になる未来を見据えています。
寺内さん
「まだまだ家事代行サービスに対して、『贅沢なもの』『自分でできることを人任せにするなんて』というイメージが根強いと感じています。実際、お客様の中には、ご両親からそう言われてしまい、少し肩身の狭い思いをしながら利用されている方もいらっしゃるんです。
でも、人に頼ることは、決して甘えや贅沢ではないと私は思います。サービスを利用して生まれた2時間で、自分の心にゆとりができて、お子さんと優しく向き合えたり、『明日からまた頑張ろう』って前向きになれたりする。それって、すごく価値のあることですよね。だから、頑張っている人たちがもっと気軽に、当たり前に人を頼れるような、そんな温かい世の中にしていきたいです。家事代行が特別なものではなく、誰もが使える当たり前の選択肢になるように、これからもこのサービスの価値を伝えていきたいですね。」
寄り添う気持ちがあれば、誰でも輝ける
「家事のプロじゃないと難しそう」と考える未来の仲間に、寺内さんは「大切なのはスキルよりも気持ち」だと力強く語ります。
寺内さん
「『お掃除や料理のプロじゃないとダメかも』と、足踏みしている方がいるかもしれませんが、そんなことは全くありません。特別なスキル以上に、『お客様の立場に立って考えられる』『粘り強く頑張れる』といった、寄り添う気持ちが何よりも大切なんです。
スキルは、経験を積めば後からいくらでも身につきますし、一人立ちできるまでしっかりサポートする研修体制も整えています。私自身がそうだったように、未経験からでも全く問題ありません。お客様の生活に入り込み、気持ちを察して動く、とても奥深い仕事です。興味があれば、ぜひ安心して飛び込んできてください。」
一人で頑張らないで。もっと気軽に頼ってほしい
そしてインタビューの最後に、今まさに時間に追われ、心に余裕をなくしている人へ、自身の経験を重ねた温かいメッセージを送ってくれました。
寺内さん
「毎日、お仕事に、家事に、育児に、本当にお疲れ様です。もし今、心に余裕がなかったり、時間に追われたりしているのなら、『一人で頑張りすぎないでほしい』と伝えたいです。今はいろんなサービスがあるのですから、もっと気軽に頼ってほしいなと思います。『こんなに散らかった家を見せるのが恥ずかしい…』なんて思う必要は全くありません。私たちはたくさんのご家庭を見ていますから、どうか気にしないでください。
アンファンスアンドゥの家事代行は、子育て世帯に優しい価格設定も大きな強みです。また、ただ家事をするだけでなく、保育士さんたちの知識をもとに、育児の相談に乗れるのも、私たちならでは。まずはお試しからでも大丈夫です。気軽に頼ってみてください。」
編集後記
寺内さんにお話を伺い、家事代行サービスという仕事へのイメージが、がらりと変わりました。
それは単なる「家事」の提供ではなく、お客様の「暮らし」そのものに寄り添う仕事。言葉にならない願いを汲み取り、お客様の毎日にささやかなゆとりを届けるための、細やかで地道な心配りの積み重ね。その奥深さに、プロの仕事とはこういうことなのだと、はっとさせられました。
そして何より印象的だったのは、「頑張るお父さんお母さんの笑顔を増やしたい」という、寺内さんの静かで確かな情熱でした。この温かいサービスが、今まさに頑張っている誰かの心に届くきっかけになることを、心から願っています。
ライタープロフィール
- 端場さん[PTA 会員No.001]※
- 2016年生まれの息子と、2018年生まれの娘を持つ、県北育ちの2児の母。子どもは2人ともくすの木出身。くすの木の好きなところは「のびのびとした園風」「園児の主体性を重んじるところ」「親の昼ごはんよりも美味しい、こだわりの給食」。現在ライターとして、さまざまな媒体で記事を執筆。内々に秘めておくだけではもったいない、くすの木の魅力を余すことなく伝えるために、くうねあWebマガジンの運営に参加。「この保育園に通わせたい」「こんな園で働いてみたい」と思っていただける方を1人でも多く増やすのが目標。
※PTAとはParents Team Authors(執筆・保護者チーム)の略で、執筆を引き受けてくれた保護者の方たちのチーム名です。
