Initiativesくうねあの取り組み
私がくすの木保育園を選んだ理由
- 保護者ライター執筆
- この記事は、くうねあの園児・卒園生の保護者の方に取材・執筆を行なっていただきました。
自己紹介
はじめまして。佃です。私には4人の子供がいて、そのうち3番目と4番目がくすの木にお世話になりました。3番目は年長の9月からの半年だけでしたが、とても良い時間を過ごさせていただきました。4番目は3歳から年長まで、くすの木で育てていただきました。
くすの木の昔話
卒園してから6年以上たつので、私の知っているくすの木は、少し前の、園舎もまだ一つしか無かった頃のくすの木になりますが、今も昔も思いはかわらず、その思いが広がっていっていると思っています。
西原園の前身
マンションの1階にある西原園ですが、保育園になる前は何だったかご存じですか?実は小さな写真館だったのです。たまたま産院で撮影券をもらったので知りましたが、写真館らしくない感じのお店で、場所が小さいがために、内装も外装もちょっとした隠れ家みたいな雰囲気がありました。でも、この小ささがなんだか安心するというか、ほっとする感じがあって気に入っていましたが、4番目が生まれた頃、写真館が閉店してしまい、残念に思っていました。
最初の保育園
3番目までは、近所の別の保育園にお世話になっていました。子どもには、一日中思いっきり遊んで欲しいと思っていたので、夕方のテレビや英会話がない所で、日当たりの良い所と思って選びました。
川の近くで、土手でも時々遊ぶこともありましたが、ただ、なかなかそんなに回数は無かったようなので、せっかく広いところが近くにあるのに、ちょっともったいないなあという気はしていました。ただ、ここも小さいながらも、思い切り子どもたちを遊ばせてくれる所だったので、別の所に転園しようという気は全くありませんでした。
それなのに、どうしてその幼稚園をやめなくてはいけなかったかというと、私が長期の育児休暇を取ったからです。
当時は(今もでしょうか?)下の子が1才になる年の年度末を超えて育児休暇を取っていると、上の子は通っている保育園をやめないといけませんでした。
そのため、それまでは保育園を継続するために、1年以内に職場復帰していたのですが、4番目の時に思い切って長期の育児休暇を取得することにしました。3番目は年少でいったん保育園をやめ、年中から幼稚園に入園しました。
幼稚園と保育園
幼稚園と保育園のちがいは午後2時に終わることだけだと思って、気軽に通わせ始めたら大間違いでした。幼稚園は教育機関なのです。上の子が保育園に通っている時に、下の子のために育児休暇を取っていると、当然、お母さんは家にいます。そのとき、保育園では「お母さんが家にいるのだから、お子さんが来たがらなかったらお休みしてもいいですよ。」という感じだと思います。せっかくお母さんが家にいるのだから親子で過ごす方が大事という見方です。
ところが、幼稚園の場合、教育機関なのでカリキュラムが決まっています。お休みすると、次の登園時に、休んでいた分のカリキュラム(工作など)をこなさなくてはいけなかったりします。なので、行きたくないという理由でしょっちゅう休むとちょっと難色を示されたりします。(だいぶ前の話なので、今は違うかもしれません。)幼稚園はまさしくプレ小学校なのだなあと感じました。小学校に上がったときに幼稚園のお母さんたちが学校に慣れている感じがするのは、幼稚園で慣れているからかと合点がいきました。
くすの木との出会い
幼稚園通いに少々疲れているときに、友達から「くすの木保育園の行事に来てみない?」とお誘いをいただきました。くすの木保育園は、園長先生が働くお母さんの味方になりたいという思いで作った園ということをその友達から聞いていて、その友達も大変お世話になっていました。
そして、いざ行事に行ってみたら、あの写真館のあった場所ではないですか。園の雰囲気も同じくこぢんまりとしていて、写真館の持っていた隠れ家みたいな感じも同じでした。
いいなあと思ったのですが、そのときはまだ、復帰したら別の保育園に戻ろうと思っていました。慣れているところに戻りたいと思っていたのです。
職場復帰しようとしたら
1年通ったところで、幼稚園通いはもう無理と思ったので少し早めに職場復帰しようと思い立ちました。4月に職場に戻る予定を、9月にしようと思ったのです。ただ、先生たちから、「この地区は子どもが増えているので、もしかしたら今まで通りにはいかないかも」という話を聞いていました。
そのため事前に福祉センターに相談に行ったところ、すでに待機している人がたくさんいるので9月入園は難しいと言われてしまいました。とはいえ、幼稚園にはもう通えないと思っていたため、なんとかならないかと食い下がったところ、この方に相談してみては、と紹介してくれたのが、くすの木保育園の大園長でした。
なんと、あの友達が紹介してくれた保育園の先生か、と思って驚きましたが、とにかくお願いしてみようという思いで、大園長に会いに行きました。園の中にちょこっと机が置いてあって、ここが私の仕事場です、ここで話しましょうと案内してもらったのにもびっくりしました。
子どもたちも、机の周りをわらわらと割と自由にどこでも出入りしている感じで、スタッフの方がそれをやんわりたしなめているのを、大園長がニコニコして眺めていました。それを見て、ああ、ここはとても居心地がいいなあ、私もここがいいなあと思いました。
その後の相談では、私の入れて欲しいという勢いに大園長がたいへん戸惑っていたのを覚えています。当時、年長がいなかったので、大園長は同い年の子がいないけどいいのかなあと思ってらしたようでしたが、実は、親の方が居心地のいいところを求めていたいう切実な事情があったのでした。
そして、ありがたいことに9月から、年長の3番目、3才年下の4番目も一緒に入園させていただきました。3番目は、残りわずかというところで転園となり、申し訳ない気持ちもありましたが、くすの木でのびのび生活させてもらってとても良かったと思っています。今でも、大園長とつくった秘密基地の場所を教えてもらっていません。秘密基地なので、ずっとひみつだそうです。4番目は、毎日土手や地区の公園を巡って遊んでいました。太田川を渡って、対岸の公園まで行ったと聞いてびっくりしたときもあります。たくさん歩ける子に育って欲しかったので、くすの木での遊びや生活は私の理想とするものでした。
次からは、子どもたちの思い出話を紹介したいと思っています!
ライタープロフィール
- 佃さん[PTA 会員No.003]※
- 4人の子供の母親です。くすのきには、次男次女の時からお世話になりました。
長男長女は市立保育園、次男は幼稚園も通いました。
保育園時代はだいぶ遠くなりましたが、今でも大切な場所になっています。子供もですが、私も見守ってもらって一緒に育ててもらった気がしています。
くすのきの皆さんとは今でも「つむぎつむぐ」という古民家で、いろいろ楽しんでいます!
https://nishihara2626.jp/
※PTAとはParents Team Authors(執筆・保護者チーム)の略で、執筆を引き受けてくれた保護者の方たちのチーム名です。