Initiativesくうねあの取り組み

2024.09.17

私がくすの木保育園を選んだ理由

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保護者ライター執筆
この記事は、くうねあの園児・卒園生の保護者の方に取材・執筆を行なっていただきました。

大切な我が子を預ける保育園。どこにするかとても悩みますよね。私自身当時とても悩みました。くすのき保育園にたどり着くまで保育園や幼稚園をたくさん見学しました。その時の体験や悩んだこと、なぜくすのき保育園を選んだか書かせていただき、今保育園選びで悩んでいる方の役に立てたらと思います。

土地勘ゼロ。就活と同時進行から始まった保活

長男が2歳のころ大阪から広島に転居してきました。広島で生活するのは初めて。土地勘ゼロから就活と保活が始まりました。

保育園、職場が決まらないとどちらも決められない、立地もわからない悪循環のなかまず地域の福祉センターで認可保育園の情報を見せてもらいました。佐伯区~中区までの一覧を見て保育園の多さに驚き、しかも0〜2歳児クラスはほぼ空きがない状態でした。福祉センターの担当者から空き状況の説明と必要書類や保育園へ入れる優先順位の説明があり、認可保育園は厳しいので認可外も視野に入れ4月から転園するよう助言をいただきました。

保育園名、住所、空き状況だけでは我が子を通わせる保育園を選ぶのは到底困難でした。毎月福祉センターで保育園の空き状況を確認し、Web検索で保育園の特性や開園時間など調べ、家の近くから通えそうな場所を見学して回りました。

認可保育園、認定こども園、幼稚園をいくつか長男と見学して回りました。園や保育士さんの雰囲気、子供と合っていそうか、建物が古いか新しいか、園庭があるか、通いやすいか、延長保育園や園バスはあるのかなど自分の気になるところを確認して回ります。園長のお話では理念や1日の過ごし方、制服や開園時間、初期費用についての説明がありました。

英語に特化したところ、リトミックや運動を重視しているところ、どこの園もそれぞれ良いところがありましたが、ここがいい!というところはありませんでした。

保育園難民をして数ヶ月、保育園が決まらず悩んでいた私に児童福祉センターの職員の方が助言をくださいました。『親御さんは保育園選びを認可や認可外、通勤経路や開園時間を基準にして考えられる。お子様に合うか合わないか、楽しく通えるかというところをちゃんと考えてあげてほしい。認可でも認可外でも頑張ってらっしゃるところはたくさんありますよ。』と。そうして見学に行ったのが当時認可外だったくすの木保育園でした。

くすの木保育園と大園長との出会い

初めてくすの木保育園を訪れ、外観をみたとき「園庭がないな、、」と思いました。他の認可外保育園もマンションの一室で、英語のDVDを観たり室内遊びをして過ごされているところを見学していたのでここもなのかなと思いがよぎりました。

くすの木保育園

しかしこの思いはいい意味で大きく裏切られることになりました!

~園内の環境~

園に入ると『うどんやさん』と園児たちの手作りの看板が。『ペイもやってます』と書かれた可愛らしいレジも目に入りました。他にも木の実や枝を使った手作りのおもちゃがたくさんありました。

これは子供たちがうどん屋さんをやりたいと自分達で考えて手作りしたものなんです。ペイについてもちゃんと表現されてるんですよ、良く見てますよねと嬉しそうに大園長は教えてくださいました。

当時大園長の部屋はなく、玄関横のスペースに間仕切りデスクを置いて仕事されていました。

前はあっちの小部屋だったんですが、ありがたいことに園児が増えて今は乳児さんの部屋にしたのでここに来ました、僕はどこでもいいんですとにこやかに笑っておられた大園長の笑顔が印象的で今でも覚えています。

職員室、園長の部屋ってどこの園でも当たり前にあったのでびっくりしました。ちょっと入るのに緊張する園長の部屋がない。また、先生と呼ばずに園児からはスタッフの名前で呼んでもらうようにしてる、先生って呼ばれるほど人間ができているわけではないし、園児にとっては1日の半分以上を過ごす場所だから家庭的で安心できる生活の場にしたいんですと説明くださいました。

~園の理念、大園長の保育に対する思い~

園の理念である『くう、ねる、遊ぶ』についても大園長の考えや思いが詰まっていることが伝わってきました。なぜくすの木保育園を開園しその理念にしたのか、くすの木保育園を開園した当初の様子から現在に至るまで熱く説明いただきました。

熱く語る姿には信念を感じ、そしてなんて楽しそうに話すんだろうと眩しく見えました。こんな園長はどこの園にもいなかったです。ここなら安心して子供を任すことができると思えました。

こどもは地域で育てたいという思いから、園を開設されて地域との交流を密にされていました。地域が遊び場なので毎日色んな公園や川、田んぼに遊びにいく。どこの公園に行くかは子供たちが話して決める、園での遊びの主体は常に子供たちでした!

くすの木保育園

園庭があるないを物差しにしていた自分がちょっと恥ずかしくなり、同時に強く惹かれました。

認可保育園での待機を経てくすの木保育園に入園

くすの木保育園を見学させていただいた時にはすでに空きはなく、4月まで待つことになりました。就職先も決まっていたので家の近くの認可保育園にお世話になり、くすの木保育園に入園させていただく運びとなりました。

長男は『もう前の保育園には絶対戻りたくない!』と入園翌日から話しており、園生活をとても楽しんでいました。子供との対話を大切にされていますが、それは保護者にも同様です。お迎えに行くと園での様子を保育士さんはよく話してくださいます。外での子供の様子が良くわかるようになりました。そして送迎時の保育士さんとのコミュニケーションが楽しみのひとつとなりました。

くすの木保育園

おわりに

くすの木保育園との出会いから10年経ちました。保育園の規模が大きくなり、園児やスタッフさんも増えましたが当時と変わらない大園長の信念とアットホームで安心できる空間がそこにはあります。

色んな特性や理念を持った保育園が多くあり、大切な我が子を通わせる保育園を選ぶのは大変なことです。色んな施設を見学した結果、結局は大園長の保育に対する考え方やお人柄に惹かれた部分が大きいです。施設や設備よりそこに携わる人で選びました。

保育者方の『子供たちにどのように過ごしてほしいか』という明確なビジョンがあって、それを実現し貫き通す人たちがいることが私はとても大切なことだと思うのです。
くすの木保育園に入園できて我が家は幸せだと思っています。

ライタープロフィール

鮎川さん[PTA 会員No.004]※
中学生、小学生、現役くすの木保育園児の3児の母です。長子からくすの木保育園にお世話になっています。我が家の日常を支えてくださるくすのき木保育園に少しでも恩返ししたい気持ちと末永くくすの木保育園と繋がっていたい気持ちでWeb執筆に参加させていただきました。よろしくお願い致します。

※PTAとはParents Team Authors(執筆・保護者チーム)の略で、執筆を引き受けてくれた保護者の方たちのチーム名です。
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